結婚ってなんだろうな、の話。

もうすぐ私たちは結婚する、らしい。
らしいなんていうと他人事のようだが、やはりちょっと自分のことのようには思えない。

結婚ってなんだろう。

2人で暮らしていくこと?愛し合うこと?子供がいること?
誓いあえば結婚なのだろうか。

幸いにも、とも言えないが私たちはたまたま異性同士だったから結婚という制度を使えるけれど、同性同士の人たちは愛し合っていても2人で共に生計を立てていても、結婚していないのだろうか。そんなことってあるのだろうか。
そう思うと、結婚って制度だけのような気もしてくる。

難しい話だ。

今の日本では、どちらかの苗字に変わる。最近、海外のほうでは結婚する時には新しい苗字を2人で作ったり、組み合わせたり(単純に足したり、ハイフンでつなげたり)すると聞いた。確かに、今は昔と違って家に嫁ぐ(入婿する)わけではないし、実際2人新しい戸籍をとるのだから、いいなと思う。夫婦別姓になったって、別にいいじゃないかって思うけど、それもこれもぜ~んぶ、難しい話だね。

 

子供の頃思い描いていた『結婚』ってもっとキラキラしてて、”もちろん”結婚式挙げて周りに派手に祝福されて。まるでお姫様みたいな1日を過ごして。いずれ子どもができちゃったりして、”夫”と仲良く子育てしてみたりして。
な~~~んて思ってたけど、実際そんなこと、したっていいししなくったっていいし。してもしなくても結婚だし。
もっと他に大切なことがあるんだろうなって歳をとるたび、結婚が近づくにつれ気付くようになった。

それに、前付き合っていた人は2年くらい付き合っていて、結婚の話だってしてたけど別れたし、今の人も結婚を前提に付き合い始めはしたけど、1年で結婚することになったし。する時はするし、しない時はしない。そんなもん、ってなってくると結婚って色々なご縁で成り立つのだろうなと思う。

 

2人暮らし初めて少し。家計は余裕があるわけじゃないし、もちろん1人じゃないから何でも自由にしていいわけじゃないし。でも、料理も掃除も、生活を1人でするより2人でしたほうが楽しいこともあるし。1人でやりたいことも、2人でやりたいこともできるなんてお得だし。いいことも悪いこともあるけれど、どれもこれも楽しめたらいいなと思う。

 

ゼクシィで流行った言葉が今でも賞賛されている。

『結婚しなくても幸せになれるこの時代に、 私はあなたと結婚したいのです。』

本当に素敵なコピー文だと思う。
今、わたしが結婚を目の前にして本当にそう思う。

そして、これから、できるだけ早いうちに、できるだけ多くの人が結婚したい人もしない人も、それぞれが選択し、自分たちの納得できる縁結びができる世になったらと願う。

季節を一巡り

恋人と付き合ってもうすぐで1年経つ。
出会ってからは季節が一巡りした。

私たちはまだ少し肌寒い日に出会い、そこからがはじまりだった。

年末に彼から1つ動画が送られてきていた。
見ると、写真アプリが自動で作ってくれるあなたのこの一年みたいな
ピックアップ動画だった。
再生してみると、大半が私との写真や、一緒に行った場所の写真で
彼はこの1年は本当にあなたで沢山だったと言っていた。

わたしも自分ので見てみたけれど、同じようなもので
たくさんの彼が詰め込まれていた。

1年なんてこれからずっと一緒にいることのうちの少しだけれど、
でもこの1年があるからこその、これからだから。
どれもこれも愛しい日々のひとつひとつだ。

 

ふとした日に、恋人に聞いてみたことがある。
私と会えてよかった? と。
そしたら、よかったよとゆっくりと目を見ながら言ってくれて
本当にうれしかった。
そして1年経つまで知らなかったが、彼は最初会って話をしたときに
捕まえておかなきゃ!なんて思ったらしい。
この人となら僕は幸せになれると思っていて
今も日々、逃がさぬように大切にしている、と。

私も、出会ってから一緒に過ごせば過ごすほど
ずっとこの人の隣に居られますようにと、頑張っている。
恋人もそうだと知って、とてもうれしかった。

 

1年ははじまりの年。
これからも毎日お互いに確かめ合いながら、
言葉を交わしあいながら、一緒に永く共に過ごせますように。

2人暮らしとふたりぐらし。

恋人と2人暮らしをはじめてからもう3週間になった。
感覚としては結構ずっとこうしてたような感じもするし、だけどお互いまだ知らないこともあってワクワクしたり、話し合ったりしている。
生活が馴染んできているところではあるが、わたしはまだ家出をしている、というのがやっぱり心の中にずっとある。
親のこともちょっと気になる。

今日、たまたま実家近くに仕事で行く用事があったので、前を通ってみた。
2人分の洗濯物が干してあって、ちょっと寂しげなベランダだった。雨だったから窓は開いてなくて、家に人がいるかも分からなかったけど、彼らもふたりぐらし、しているんだなって安心した。

恋人と2人暮らし。ご飯も掃除も洗濯も、したことなかったけど頑張っている。思ったより楽しく出来ている。恋人には、すごく助かっている、ありがとうと言われてとても嬉しい。もちろん、わたしだけが頑張るんじゃなくて恋人にお願いしたり、してもらったり、一緒にしたり。大変だけど、楽しく過ごしている。

 

わたしがいなくなって始まった両親の久しぶりのふたりぐらし。どう過ごしているのだろう。何を、思っているのだろう。
2人とも、いい大人だからもしかしたらそんなに何とも思ってないのかも。案外ふたりもいいわね、なんて自由に楽しんでたりして。
でも、
そうだったらいいなって思う。もう、わたしのことでたくさん考えなくてよくて、悩まなくてよくて、気を、悪くしなくていいよって、思う。
家族みんながそれぞれに、楽しく過ごせる日がちゃんときますように。

春を纏うあなたへ。

先日、2人でお花見をした。
今年はコロナの影響もあってあまり外出するべきではなかったのだろうが
周りはその時はあまりそこまではやっていなくて
外だし、2人で見る分にはいいよねって言って、花をみた。

ちょうど見頃で、ちらちら舞う桜をみながら
あの桜がいい、この桜もいい、と進んでいく。
彼は自慢の風になびくコートをふんわりさせながら
桜とともにくるくると舞う。

くしゃくしゃに笑いながらわたしの名前を呼んで
桜がきれいだねと笑うあなたがとてもかわいくって
どうしようもなく愛だった。

 

花をみてかわいいねと言える人がとても好きだ。
どうかわいいとかはそんなに重要じゃなくて、
見たものを感じたままに言えるのはとても素敵なことだ、と
私は思っている。

だからあなたから

「桜を見に行こう」と誘われたとき

本当にうれしかった。
一緒に花見行こうって。どんなに素敵なことだろうって
わくわくした。
本当に楽しい一日だった。

一緒にコンビニで買ったワインを飲んで
上機嫌のあなたはくるくると舞っていた。
コートを風になびかせて。
ちらちら舞う桜と一緒にくるくる、くるくる。

はじめて一緒に迎えた春の花見を
わたしはきっと、忘れないでいると思う。

これから毎年花見の季節になったら思い出すのだ。
来年もあなたは桜とともに舞うのだろうか。