春を纏うあなたへ。

先日、2人でお花見をした。
今年はコロナの影響もあってあまり外出するべきではなかったのだろうが
周りはその時はあまりそこまではやっていなくて
外だし、2人で見る分にはいいよねって言って、花をみた。

ちょうど見頃で、ちらちら舞う桜をみながら
あの桜がいい、この桜もいい、と進んでいく。
彼は自慢の風になびくコートをふんわりさせながら
桜とともにくるくると舞う。

くしゃくしゃに笑いながらわたしの名前を呼んで
桜がきれいだねと笑うあなたがとてもかわいくって
どうしようもなく愛だった。

 

花をみてかわいいねと言える人がとても好きだ。
どうかわいいとかはそんなに重要じゃなくて、
見たものを感じたままに言えるのはとても素敵なことだ、と
私は思っている。

だからあなたから

「桜を見に行こう」と誘われたとき

本当にうれしかった。
一緒に花見行こうって。どんなに素敵なことだろうって
わくわくした。
本当に楽しい一日だった。

一緒にコンビニで買ったワインを飲んで
上機嫌のあなたはくるくると舞っていた。
コートを風になびかせて。
ちらちら舞う桜と一緒にくるくる、くるくる。

はじめて一緒に迎えた春の花見を
わたしはきっと、忘れないでいると思う。

これから毎年花見の季節になったら思い出すのだ。
来年もあなたは桜とともに舞うのだろうか。